Tableau

最年少DATA Saberになって感じたこと〜Tableau〜

【目次】
自己紹介
DATA Saberとは
DATA Saberになって感じたこと
今後の展望
参考サイト

自己紹介

こんにちは!インターンの與那覇(Tableauアカウント名:Tom)です
今回は私が2020/2/3に無事認定を頂いたDATA Saberについてお話しします。

(参考)
・大学2年生(20歳0ヶ月)
・Tableau歴:1年以上
Tableau Certified Associate 保持
・挑戦期間:2019/9/17〜2020/1/31

DATA Saberとは

DATA Saber(旧称:Tableau Jedi)とは、公式サイトによると「データに溺れかけている世界をその剣で守り抜く救世主」のことである。
最大のミッションは「データを通して世界を理解し、それを人に正しく伝える努力を怠らず、人の心を動かし、行動を動かす」ことで、その手段として「Tableau」をフル活用しようというものだ。

<プログラムの流れ>(期限:3ヶ月)
①自分の師匠となってくれる人を会社内/SNSなどで探す
(師匠は既にDATA Saberの称号を持っている人のみ。人によってスタイルが異なるため師匠選びはとても大切)
②6つのテクニカル試験と、4つのプラクティカル試験で全て満点を取る
(期間中は何度でも挑戦可能だが、全問正解か否かしかわからないので容易ではない)
②’パブリック/組織内で合わせてコミュニティーポイントを50pt貯める
(Tableau関連の講演10pt、イベントの開催10ptなど。詳しくは公式サイトへ)
③上の試験を全て通過することができればDATASaber最終試験の受験資格を得る
(最終試験は師匠と日程を調整して画面共有/対面で行うことになるので期限10日前には終わらせたい)
④1時間半の技術試験と、口頭試問に合格する
(最初は舐めていたが思いの外時間がかかる。1回目は誕生日翌日に二日酔いのまま受験し死亡。
<卒業後特典>
・公式にDATA Saberを名乗り、イベントや名詞の肩書きに記載可
・弟子をとり新たなDATA Saberを認定する資格
・DATA Saber Round Tableへの招待
・DATA Saber限定イベントへの参加権
・公式グッズの購入券
他では得られない環境を超えた強力なネットワーク

ちなみに私は、②のテクニカル試験と②’のコミュニティー活動は比較的早く終わったのだが、②のプラクティカル試験(どのように*Data Driven文化を広めるか、Tableauを扱う上での心構えなど)に2ヶ月以上かかった。1つの試験あたり10問ほどあるのだが、どこを間違えたかは教えられないので相当骨が折れる。Tableauホワイトペーパーなどを参考にして知識をつけていくのだが、Tableau Desktopに加えてTableau PrepTableau Server/Onlineの知識も必要とされるので中々難しい。ちなみに問題文の”解釈”の問題で正解できないと不毛な時間を過ごすことになるので何かあれば師匠に相談すべきである。私は期限ギリギリまで粘って一人でストレスを抱えていたが”本当に辛くなる”のでオススメしない。
※Data Driven = 定量データを質的データに変換し迅速かつ適切な意思決定を促すこと。

DATA Saberになって感じたこと

DATA Saberになって感じたことの前に、まずは自分に”お疲れ様”と言ってあげたい。
これまで会社の業務を通してTableauに触れる時間があり去年の9月には資格も取っていたので、”まぁゆうて3ヶ月もあれば余裕っしょ”などと考えていた。しかし蓋を開けてみれば合格したのも期限ギリギリで、決して簡単なものではなかった。
テクニカル問題は、実際のビジネスでクライアントが抱えている問題を「集計方法の工夫」「ビジュアライズの魅せ方」などで解決するというもので、データから解が導かれる様がとても楽しかった。DATA Saberのプログラムが始まったのが大学の夏休み期間中だったので、時間的な余裕がありテクニカル問題はほぼ1週間以内に終わらせる事ができた。その頃はプラクティカル問題はリリースされていなかったので、”あと2ヶ月半か〜思ったより余裕だな”なんて調子こいたりもした。
そして大学の夏休みが終わる頃、いくつかのプラクティカル問題がリリースされた。これは「Tableau製品の細かな知識」「美しいVizの基準」「現実問題への向き合い方」などが問われる。問題の内容としては”円グラフの不利な点は?”、”人が一度に区別できる色の数は?“、”正しいクエリパイプラインは?“など直感では答えられないような問題も多くとても勉強になった。美しいダッシュボードとは何かを言語化し、定性的に評価できるというのは素晴らしいなとも思った。一方、”ダッシュボードの種類は?“など誰が命名したのか気になるものや、”〇〇の場合あなたならどうする?”という問題の答えが一意的であったりと、今考えても納得できないものもいくつか存在する。
認定試験もいよいよ中盤戦になってきた頃、Tableau Japan本社(銀座SIX 11F)に有志で集まったApprentice(試験挑戦者の総称)の方々と楽しく有意義な議論をする事ができた。社外で自分以外のTableauユーザーと会うのも初めてで、”Tableauを上司に認めてもらえない”や”エクセル信者を説得させるのが難しい”など企業の現実的な問題を知ることもできた。この時に「他では得られない環境を超えたネットワーク」を強く感じる事ができた。個人的にはスキルの向上よりもこのネットワークを作る事がこのプログラムの最大の魅力なのではないかと思う。
Tableauは確かに強力なプラットフォームだが、年間ライセンス料も人数によっては馬鹿にならない金額になる。Creatorライセンスは一人当たり年間約10万円であるに対してエクセルは0円なのだ。つまり上司を納得させるためにプレゼン資料など作って、アピールしなければならないのだ。幸いにも私の勤めるエクスチュアはデータ活用に先進的な企業で、学生はライセンス料が全額免除されるため、私は自然とTableauの恩恵を受ける事ができた。
認定試験の終盤になってきた頃、プラクティカル問題が解けなさすぎてとても辛い時期が続いた。同じ問題に30回以上挑戦しているにも関わらず一向に正解がもらえないのだ。年末年始や大学のテストシーズンで時間がとりにくい時にも、毎日10分近くDATA Saberの問題に取り組んだ。自分の回答の記録は都度メモ帳に記入して、いつか正解するだろうと信じてしらみ潰しに回答し続けた。しかし期限がギリギリになり、いよいよ間に合わない可能性が出てきたので師匠に連絡し問題の解釈があっているか相談したいと告げた。その後無事に全ての試練をクリアし、最終試験に挑戦したのち合格を頂いた。
まだ実感は無いが晴れてDATA Saberというスタートラインに立つ事ができたので「少しホッとした」という気持ちが半分と、「優秀な社会人の方々と同じ肩書を持つことになる」という責任感が半分ある。自分の能力を俯瞰した時に、まだDATA Saberとして未熟であると強く感じる。これからはデータの集計・加工・可視化・分析など一連の流れをできるようにし、大学を卒業する頃には胸を張って「DATA Saber」と言えるような人材になりたい。

今後の展望

今後の展望は以下の5つです。
・”ツール”としてではなく”プラットフォーム”としてTableauを利用する
・Tableauの新機能をキャッチアップし業務に活用する
・質の高いダッシュボードを作るためのセンスを磨く
・BigQueryなどを用いた集計スキルを上げる
・他のBIツールも使えるようにする
以上!DATA Saberになって感じたことでした
最後まで目を通していただきありがとうございます🙇‍♂️

参考サイト

https://datasaber.world
https://note.com/tabjo/n/nd24ddcca2072#0ZPsi

データドリブン経営ブームの落とし穴


https://www.tableau.com/ja-jp/learn/whitepapers

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